４戦全勝で栄冠
キューバの首都ハバナで行われた第62回キューバ国内リーグのプレイオフ決勝で、ラス・トゥナスがインドゥストリアレスに6対1で快勝し、史上7回目となる4勝0敗での完全優勝を果たした。
ラス・トゥナスは、3回から6回まで毎回1点ずつを加えてリードを広げ、9回にはヨルダニス・アラルコンが本塁打を放って勝利を決定づけた。先発投手のアレハンドロ・メネセスは6回を投げて1失点。後を受けたケニエル・フェラスが3回を無失点に抑えて6勝目を挙げポストシーズンでの最優秀選手に選ばれた。
インドゥストリアレスは、7回にヤシエル・サントーヤの本塁打で1点を返し、さらに満塁のチャンスを作るもラス・トゥナスの３番手ロドルフォ・ディアスがピンチを凌いだ。
ラス・トゥーナスは、準々決勝でシエゴ・デ・アビラ、準決勝では優勝候補最有力と目されていたマタンサスを破ってきた。就任1年目のアベイシー・パントーハ監督のもと、ラス・トゥナスは2018年ー2019年シーズン以来の2度目のタイトル獲得となった。
監督就任1年目で優勝は史上１２人目の快挙
ラス・トゥナスの監督アベイシー・パントーハ監督は、第62回キューバ国内リーグで見事に優勝を果たした。監督就任1年目でリーグ制覇を達成したのは、史上12人目の快挙。
パントーハは14年間コーチとしてチームを支え、2018年ー19年シーズンの初優勝にも貢献。昨シーズン限りで退任したシビル監督の後を受け監督に就任。パントーハ監督は、「自分の育成に貢献したすべての人に感謝したい。特に、カルロス・マルティやパブロ・シビルなど、優勝経験のある先輩の監督から多くのことを学んだ」と語った。チームが最高のパフォーマンスを発揮できるように指導し、若い選手たちに信頼と自信を与えた。ラス・トゥナスのファンに喜びと誇りをもたらした。キューバ野球界に新しい息吹を吹き込んだ。
プレイオフMVPはトゥーナスの投手ケニエル・フェラス
ラス・トゥナスの投手ケニエル・フェラスが、ポストシーズン6勝0敗という成績で歴代最高の勝率を記録し、プレイオフで最優秀選手に選ばれた。
ポストシーズン６勝は2010-2011年シーズンのヨスバニ・トーレスの６勝3敗に並び歴代最多タイ。ジョセ・アリエル・コントレラス、ミゲル・アルフレド・ゴンサレス、ブラディミール・ガルシア、フレディ・アシエル・アルバレス、ラサロ・ブランコといった名投手たちが残した5勝0敗という記録を上回った。
シーズン開幕当初、先発投手として起用されていたが結果が出ずリリーフ投手転向。フェラスは「自分に与えられた責任を果たすために投げた。そして、ポストシーズンで6勝目を挙げることができた。私が国内リーグで記録を作るなんて思ってもみなかった」とコメント。
また、「尊敬するヨスバニ・トーレスと記録を分け合えることは私にとって誇りだ。でも今一番大事なことはラス・トゥナスが優勝したことであり、私がその勝利に貢献できたこと」とフェラスは締めくくった。
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