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W杯敗退 女子野球キューバ代表の現在地

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国際大会
撮影 YUHKI OHBOSHI
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 広島県三次市で9月13日から開催された「カーネクスト presents WBSC女子野球ワールドカップ・グループB」が全日程を終えた。前評判通り日本が全勝でグループステージを突破。2位の台湾、3位のベネズエラと共に来年カナダ・サンダーベイで開催されるファイナルラウンドに進出を決めた。キューバは1勝4敗で敗退。悲願のファイナルラウンド進出は叶わなかった。

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守備力重視の代表選考も強豪国との差は歴然

 大会前日の公式記者会見でセリア監督は「ディフェンス面を強化してきた守備のチーム」と話していた。大会を通じてチームの失策は4つ。日本の2つに次ぎ2番目の少なさだ。しかし、試合では記録に残らないミス、球際の弱さが見られた。特に外野手陣は落下地点の目測を誤る場面が多く、不要な失点を献上し敗戦に繋がった。世界と渡り合うには守備力の更なるレベルアップが最優先課題だ。

記者会見に臨むサリア監督とバティスタ選手 (撮影・YUHKI OHBOSHI)

世界レベルの投手不在

 投手陣も期待通りの働きが出来なかった。開幕投手でチームのエース格として期待されたディアネリス・ボロは台湾戦で2イニング2/3を3失点で降板。その後、登板機会は与えられなかった。一方でジャネット・クルーズが11イニング、ヨアンネット・ドミンゲスが10.1イニングと2投手でチーム投球回の7割を占めるなど投手起用にも偏りがみられ投手陣の駒不足が浮き彫りとなった。次の大会に向け投手陣の整備が急務と言えるだろう。

 ただ、希望を持てる投手も現れた。日本戦に先発したヨアンネット・ドミンゲス投手だ。彼女はW杯1ヶ月前にソフトボールから野球に転向したばかり。フランス戦に先発登板すると1失点完投でチームに初勝利をもたらした。中1日で登板した日本戦では7失点と打ち込まれるも世界トップレベルの打線と対戦できたのは貴重な経験となったはずだ。22歳と若く今後代表投手陣をけん引する存在になることを期待したい。
 また、日本戦2番手でマウンドに上がった18歳のマリアン・ベルデシア投手は今大会登板は日本戦のみで3.1回を投げ3失点。結果こそ伴わなかったがサイドハンドの変則投手はここ数年代表チームにいなかった。投球術を身につければ短期決戦の国際大会では貴重な戦力になるだろう。

W杯1ヶ月前にソフトボールから野球に転向したヨアンネット・ドミンゲス (撮影・YUHKI OHBOSHI)

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