中日ドラゴンズのクリスチャン・ロドリゲス内野手(23)が、待望の一打でチームを勝利に導いた。22日、マツダスタジアムで行われた広島戦は延長戦にもつれる接戦となったが、ロドリゲスが11回に値千金の決勝打を放ち、チームは6-4で勝利を収めた。
今季は無安打が続いていたロドリゲスにとって、この日放った一打はまさに執念の結晶だった。延長11回1死二、三塁の好機で迎えた打席。広島・中崎の10球目を中前に運び、勝ち越し点をたたき出した。「ものすごくうれしい。この時のために努力している」と、試合後には喜びをかみしめた。
ロドリゲスは来日2年目の若手。昨季は開幕スタメンを掴みながらも1軍定着には至らず、悔しさを胸にオフには体重を10キロ増やして肉体改造に取り組んだ。今季も出場機会に恵まれなかったが、19日に1軍へ合流。その後も試合を最後まで見届け、さらには21日の練習に外国人野手で唯一参加するなど、強い意欲を示してきた。
その姿勢が結実した今季初安打は、チームの勝利を決定づける一打となった。ロドリゲスのひたむきな努力がようやく結果につながり、CS進出を目指す中日にとっても大きな力となるだろう。
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