24日(日本時間25日)キューバ野球連盟(FCB)は、来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けた代表チーム候補に、キューバ出身のMLB選手が代表に参加するための認可が米国政府から得られたと発表した。
日本の各メディアも報じており日本の野球ファンからは「一気に優勝候補か?」などの声もあるが、今大会でスーパースター軍団結成とはいかないようだ。
以下は今大会招集が予想されるキューバ代表候補選手
キューバ野球連盟が正式公表している連盟外の選手 アンディ・イバネス内野手 ヨアン・ロペス投手 エリアン・レイバ投手 ヨエニス・セスペデス外野手 オネルキ・ガルシア投手 ヨアン・モンカダ内野手 代表入りが予想されている連盟外の選手 ロエニス・エリアス投手 ミゲル・ロメロ投手 ホスアン・ヘルナンデス内野手 ルイス・ロベルト外野手 ロレンソ・キンタナ捕手 ラサロ・アルメンテロス外野手 ヤスマニ・トマス内野手 (12月25日現在)
代表入りが期待される選手でMLBの一線級で活躍する選手はルイス・ロベルト外野手、ヨアン・モンカダ内野手くらい。あとはメジャーと3Aを行き来する選手か、メキシコなど、中米リーグでプレーする選手がほとんどだ。これらの選手にソフトバンクのデスパイネ外野手、グラシアル内野手、モイネロ投手、来季から日本ハムでプレーするA.マルティネス捕手、中日のR.マルティネス投手、ロドリゲス投手らNPB組とキューバ国内リーグでプレーする選手らが加わりWBCを戦うことが予想される。
日本でも有名なユリ・グリエル内野手やホセ・アブレウ内野手、ヨルダン・アルバレス内野手、アドリス・チャップマン投手らスター選手の名前は無い。
トッププレイヤーが代表に参加しない理由の一つとして政治的思想が挙げられる。今季オリオールズで7勝をマークしたハバナ出身のシオネル・ペレス投手は「その独裁政権が崩壊し、自由なキューバがあるとき、私はキューバ代表に参加する」とコメントし、現体制でのキューバ代表入りを否定している。
しかし、「政治的な問題ではなく、夢のためにキューバを去った」と話すメッツなどで活躍したセスペデス選手のように、キューバを離れても愛国心の強い選手がいるのも事実だ。また、代表候補入りが決定している中日、阪神などで活躍したガルシア投手は「今までキューバ代表として国際大会に出場するチャンスがなく、このチャンスを生かすべきだと思ったんだ。そして、これは(キューバ野球界の)歴史のためでもある」と意気込む。
今大会でのスター軍団結成の実現は厳しいようだが、キューバ野球界にとって歴史的第一歩を踏み出したのは事実。早ければ4年後、多くのファンが期待する真のキューバ代表結成につながる希望が今大会にあるのではないか。
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