キューバ代表、プレミア12に向けて代表選考合宿がスタート

キューバ代表、プレミア12に向けた準備が進行中

2024年11月に開幕するプレミア12に向けて、キューバ代表チームは準備を着実に進めている。プレミア12は、世界野球ソフトボール連盟（WBSC）が主催する国際大会で、野球強豪国が集結するイベントである。キューバ代表はこの大会に向けて、9月18日よりハバナのラティノアメリカーノ・スタジアムでトレーニングを開始した。

今回のプレ選手リストには60名の選手が名を連ね、その中には国外のプロリーグで活躍する選手も含まれている。最終的に28名の選手が選ばれ、10月10日までにWBSCへ最終メンバーが提出される予定だ。このリストに基づき、初日の練習には29名の選手が参加。残りの選手は木曜日と金曜日に合流する見込みである。

Hoy se inicia en el Coloso del Cerro el entrenamiento de una parte de la preselección nacional de #beisbol para el Torneo #Premier12.#Cuba #BeisolCubano pic.twitter.com/i0WkCcJ5YL
— JIT Deporte Cubano (@jit_digital) September 18, 2024

守備強化が急務と語るジョンソン監督

初日のトレーニングでは、フィールドを走るウォームアップに始まり、バッティング練習や守備練習が行われた。特に、内野手を中心にした守備練習に力を入れた。キューバ代表は、近年の大会で守備面に問題が多かったため、ジョンソン監督は「守備力の強化が急務であり、しっかりと修正する必要がある」とコメントした。

「選手たちはそれぞれの地域で個別にトレーニングを積んできたことがわかる。今日の練習では、期待に応える動きを見せてくれた」とジョンソン監督は評価。初日の練習が順調に進んだことを喜んだ。

選手たちの決意と期待

チーム内の競争も激化しており、最終メンバーに選ばれるために、選手たちは全力を尽くしている。若手スラッガーのデニス・ペーニャは、「最終メンバーに選ばれるために全力を尽くす」と決意を語った。ペーニャはシーズン中、本塁打と打点で好成績を残し、複数のポジションでプレーした経験を持つ。個人練習を続け、トレーニングに万全の態勢で臨んでいる。

ジョンソン監督の戦略と選手起用

キューバ代表には、MLBや日本のプロリーグで活躍する選手たちも参加予定である。例えば、シカゴ・ホワイトソックスで活躍するヨアン・モンカダや、日本プロ野球の選手たちがチームの主力として期待されている。ただし、これらの選手が合流するのは大会直前になるため、練習時間が限られる可能性がある。

ジョンソン監督は、「彼らがMLBやNPBで日々高レベルの試合に参加していることは大きな強みであり、特にアジア勢との対戦において有利に働く」と述べ、彼らの経験がチームの勝利に貢献するとの期待を示した。

プレミア12の初戦では、キューバは強豪ドミニカ共和国と対戦予定である。ジョンソン監督はこの試合に向けて「最強の投手を起用し、初戦から勝利を目指す」と意気込みを見せた。初戦での勝利は、グループステージを突破するための大きな鍵となるだろう。

プレミア12の大会日程と展望

2024年のプレミア12は、11月9日から24日まで台湾と日本で開催される。キューバ代表はグループAに所属しており、台湾、日本、韓国、オーストラリア、ドミニカ共和国と対戦する予定である。各国ともに強力なチームを擁しており、特に日本と韓国は過去の国際大会で優勝経験があるため、キューバにとっては厳しい戦いが予想される。

ジョンソン監督は、「強力な相手と戦うことが我々の成長につながる。私たちは、どの試合も全力で挑む覚悟がある」と述べ、チーム全体で優勝を目指す姿勢を強調した。