2023年に、海外プロリーグのスカウトや関係者を招待し「キューバプロフェッショナルトライアウト」がハバナで初めて開催。このトライアウトでは、ビジャクララのダリオ・サルディ投手が福岡ソフトバンクホークスとの契約を勝ち取った。2024年には規模を拡大し、約190選手が参加する1次選考をハバナ、マタンサス、サンタクララ、サンティアゴ・デ・クーバの4会場で実施し、最終選考をハバナで開催する予定。6月に渡航し、撮影した選手たちを中心にキューバの若手有望株を紹介する。次なるキューバの至宝は誰なのか――。
投手
ラファエル・ペルドモ Rafael Orlando Perdomo(インドゥストリアレス)
生年月日 | 2003年12月24日(20歳) |
身長/体重 | 181cm/73.3kg |
主な代表歴 | 2023年U-23アメリカ大陸予選 |
投打 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
2023年に国内リーグでデビューした右腕リリーフ投手。デビューイヤーに10勝(エリートリーグで2勝、国内リーグで8勝)を挙げ、新人王に輝いた。同年のU23ワールドカップアメリカ大陸予選でキューバ代表に選出。3試合に登板し、防御率1.50を記録するなど、国際舞台でも安定感を示した。最速145kmのストレートを軸に、スライダー、チェンジアップ、カーブ、ツーシームと多彩な球種を相手打者を翻弄する。冷静な投球術を兼ね備えたペルドモは、勝負どころでの強さが光り、今後の更なる飛躍が期待される。
【24年国内リーグの成績】
登板20 防御率2.91 勝利4 敗戦0 セーブ0
フェル・セハス Fher Cejas(インドゥストリアレス#16)
生年月日 | 2003年3月9日(21歳) |
身長/体重 | 184cm/72kg |
主な代表歴 | なし |
投打 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
2020年のU-18国内リーグで5勝1敗、防御率1.24、被打率.142と圧巻の成績を残し注目を集めた。18歳でインドゥストリアレスのプレセレクションに招集。実力を認められてルーキーとして一軍入り。直球、チェンジアップ、カーブ、スライダーを巧みに使い分け、特定の球種に頼らず打者を翻弄するスタイルが特徴。
【24年国内リーグの成績】
登板23 防御率2.08 勝利2 敗戦4 セーブ4
リケルメ・オデリン Riquelme Odelin(カマグエイ#23)
生年月日 | 2003年2月11日(21歳) |
身長/体重 | 177cm/71kg |
主な代表歴 | なし |
投打 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
2006年WBC銀メダル、アテネオリンピック金メダル、北京オリンピック銀メダルの輝かしい成績を持つヴィショハンドリ・オデリン氏を叔父にもつサラブレッド投手。将来を嘱望される右腕は2022年に国内リーグデビュー。2023年シーズンには18試合に登板し、キャリア初勝利を達成した。今季は1試合の登板にとどまったものの、最速145km/hの速球とスライダー、シンカー、チェンジアップを駆使する投球が持ち味今後の飛躍が期待される。
【24年国内リーグの成績】
登板3 防御率9.00 勝利1 敗戦0