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エンゼルスのヨアン・モンカダ、米国市民権を取得 キューバ出身三塁手が語る誇りと11年の歩み

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MLB
撮影 YUHKI OHBOSHI
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ロサンゼルス・エンゼルスの三塁手ヨアン・モンカダが、米国市民権を取得した。キューバ・シエンフエゴスから出発し、2014年に合法的に国外へ出てから11年。マイアミでの市民権試験に合格し、宣誓を経て米国市民となった。

モンカダは「数年前から考えていたが、昨年申請し、今月試験を受けた。少し心配だったが努力を重ねて合格できた。アメリカ人になれて最高の気分だ」と胸を張った。

最も支えとなった人物については「母もだが、特に父だ。父も野球をしていたから、一番助けてくれたのは彼だと思う」と語った。両親はいまもキューバに住んでおり、シーズンオフには必ず帰国して家族と過ごすという。

モンカダは2015年にレッドソックスと契約。当時としては国際アマチュア史上最高額の3,150万ドルを手にした。2016年にメジャーデビューし、翌年ホワイトソックスに移籍。今年からエンゼルスに加わり、年俸500万ドルでプレーしている。今季は膝の影響で左打席に専念しており、打率.221、本塁打8本、打点24を記録している。

キャリア最高のシーズンは2019年、打率.315(ア・リーグ3位)、25本塁打、79打点をマーク。通算成績は打率.252、744安打、101本塁打、363打点を残している。

エンゼルスのレイ・モンゴメリー監督代行は「彼がラインアップにいるだけで我々は強いチームになる。市民権取得は素晴らしい成果であり、誇るべきことだ」と称えた。

同郷のヤシエル・プイグも2019年に米国市民権を取得しており、モンカダは彼をはじめホセ・アブレイユやヨエニス・セスペデスら先輩たちを追いかけながら成長した。子どもの頃に憧れた選手はフレデリク・セペダとロビンソン・カノだという。

「最初は米国に来るつもりはなかったが、16、17歳のときにより良い選手になりたいと思い、やがて米国でプレーすることを考えるようになった」と振り返るモンカダ。

「アメリカ人になれて誇らしい」と語ったその言葉は、キューバ出身選手の歴史に新たな1ページを刻むものとなった。

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