【リストあり】U-18ワールドカップ　キューバが沖縄大会へ代表候補予備リストを発表

キューバ野球連盟は、2025年9月5日から14日まで日本・沖縄で開催される第32回U-18ワールドカップに向け、35人の予備リストを発表した。

今回のプレセレクションには全国12州から選手が選ばれたが、グランマ、グアンタナモ、シエゴ・デ・アビラ、そして青年の島からの選出はなかった。最多は直近の全国ジュニア選手権で優勝したビジャ・クララ（7人）と準優勝のサンクティ・スピリトゥス（6人）で、両州が主力供給地となっている。

新たに監督に就任したアベイシー・パントーハのもと、予備リストは捕手4人、内野手9人、外野手7人、投手15人の構成。大会本番の沖縄に臨む最終メンバーは20人に絞られる予定だ。

この世代はここ数年で多くの離脱者を出しており、2022年にU-15ワールドカップで準優勝したチームからは19人が国外流出。その中でユリエスキ・フェランが帰国し今回のリスト入りを果たした。また、当時から国内に残っていたヤイディエル・ルイス捕手も引き続き名を連ねている。一方、2024年のパナマ予選で活躍したエディエル・ポンセ、クリスティアン・レゴ、アレクセイ・フェブレスはいずれも既に島を離れている。

キューバは今回、グループAに組み込まれた。対戦相手は開催国で世界ランキング1位の日本をはじめ、韓国（6位）、プエルトリコ（9位）、イタリア（14位）、南アフリカ（31位）と強豪が並ぶ。キューバは9月5日の初戦で南アフリカと対戦（沖縄・西崎スタジアム）、続いて6日にイタリア、7日に日本、同日夜にプエルトリコ、9日に韓国と予選ラウンドを戦う。

キューバのU-18代表は、過去に11回の優勝を誇る伝統国である。しかし最後の優勝は2004年にさかのぼり、それ以降は世界一から遠ざかっている。2015年の大阪大会では5位に終わり、当時のチームからはルイス・ロベルト Jr.、ホセ・アブレイユ、ユリ・グリエル、ヨエニス・セスペデスら後に国際舞台で名を馳せた選手が輩出された。

U-18ワールドカップはこれまで31回開催され、キューバは通算11度の優勝で最多を誇る。米国がこれに次ぎ、韓国、チャイニーズ・タイペイ、日本、カナダも歴代王者として名を連ねる。沖縄での今大会は、日本にとって2015年大阪以来2度目の主催であり、再び国際舞台の注目が集まる。

キューバは伝統的に若手育成に力を入れてきたが、国内環境の制約や選手流出の問題に直面している。それでも、今回の予備リストに名を連ねた選手たちは、将来を担う新世代として注目される存在である。9月の沖縄大会では、かつて黄金期を築いた国の復活を示すことができるのか。その戦いぶりに注目が集まる。

キューバU-18代表プレセレクション

捕手

内野手

外野手

投手

スタッフ